笹巻き
笹巻きは、浸水後に水切りしたもち米を笹の葉で巻き、結びひもをかけた後、熱湯でゆで上げた食べ物です。。古くから 笹の葉には防腐性や抗菌性があるといわれていて、昔から保存食や携帯食の包装によく使われる材料として利用されてきました。山形県内では、5月の端午の節句やお正月、地域の祭りや祝い事のある際の行事食として作られてきました。 特に5月5日の端午の節句に供えられ、子どもの健康と元気な成長を願い ました。笹巻きを作る際の笹の葉の枚数や巻き方の形状は多彩で山形県内の地域ごとで異なります。また山形県庄内地方では酒田方面では白米のままでつくる白い笹巻きなのに対し、庄内南部にあたる鶴岡市内では木灰からつくった灰汁水を使って煮た黄色い笹巻きが作られており、地域によって特徴があります。私共が暮らしている鶴岡市旧朝日村では主に灰汁水でもち米を浸した黄色い笹巻きを作ることが多いです。
笹巻きで使用される葉はチマキザサといわれるネマガリダケの一種です。
人の背丈よりも大きい大型のササです。
チマキザサが群生する竹藪から大きい葉を選んで採取します。
ササの葉の中に包むもち米は洗米した後、灰汁水に浸水します。
数日間浸水することで黄色く染まったもち米になります。
もち米の水を切ったら笹の葉と巻きつける際に使うイグサを準備します。
笹の葉を折り曲げてその中にもち米を入れます。
私共の地域では、一枚の葉で手の平サイズに仕上げるこぶし巻きにすることが多いです。
もち米が外に出ないように包み込み、密封したらイグサで巻き付けて縛ります。
鍋などに入れて加熱してよく煮詰めていきます。
煮詰めた後、よくさましたらこぶし巻きの笹巻きの完成です。
イグサをほどいて笹の葉をめくると、黄色いゼリー状の笹巻きが現れます。
食べる際は、お砂糖入りのきな粉や黒蜜を一緒にかけて食べます。灰汁水がしみ込んだもち米のコク深さときな粉と黒蜜の甘さが混ざり合うことでとてもおいしく感じます。